便のうんちはどのようにできて臭うのか?その原因について

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悪臭を放つうんち(大便)は体に必要なくなったものの塊といえ、余計なものとして扱われがちですが、決して単なる排泄物などではありません。

うんちの状態を見れば体の好不調は一目でわかってしまいますし、あまりにも臭すぎるうんちというのも少し問題があるといって良いでしょう。

うんちは健康状態を知るバロメーターなので、毎日観察するのがおすすめです。

便の仕組みについて

うんちは体に必要なくなったものの塊といえますが、健康な人のうんちはバナナ状のものが2~3本出るといわれており、その80%は水分で成り立っています。

しかし、水分量が70%以下になれば硬いうんちになり、60%を切ればカチカチ、コロコロとしたうさぎの糞のような形状になってしまいます。

排便しようとしてもなかなか出てこず、やっとの思いで出したと思ったらコロコロ状態だったという人は多いのではないでしょうか。

これがいわゆる便秘で、通常は腸内を平均時速10センチというスピード進むところを、さらにゆっくりと進むことでどんどんうんちの水分が腸に吸収されてしまい、やがてはカチカチな状態になってしまうのです。

また、80%よりも水分が多いと半練のような状態となり、90%以上水分が含まれているのがいわゆる下痢です。

下痢でトイレに何度も行きたくなり、仕事中に困ってしまうという人も少なくないでしょう。

うんこの固形成分は「食物のカス、粘膜、腸内細菌」

そして、残りの20%を3つに分けるとすれば、1つが食べかす、1つは腸内細菌、最後の1つは腸粘膜が離れ落ちたものです。

ここで注目したいのが腸内細菌です。

うんちを乾燥させたとすると、わずか1gに含まれる腸内細菌は実に1兆個ともいわれおり、しかも、そのすべてが生きた腸内細菌なのです。

健康な人から出るうんちはバナナ状ですが、この状態のうんちを出すためには腸内細菌が整っていることが必須条件といえます。

しかし、腸内細菌は、日々の食生活や運動量、ストレスなど、さまざまな影響を受けやすいのが特徴といえます。

うんちの色が茶色い理由

健康な人のうんちは黄色~黄褐色をしていることが特徴です。

水分が少なくなればなるほど黒褐色~黒色となっていくのでここでも健康状態がわかるといえます。

ただし、下痢の場合は状態によってさまざまに色が変化するので、黄色をしていても健康というわけではありません。

このようにうんちに色が付くのは、肝臓で生成されて胆嚢にストックされ、十二指腸で排出されるアルカリ性の液体、胆汁の色素によるものです。

この色素は、使われなくなった赤血球のヘモグロビンが肝臓で分解されてできたビリルビンという物質で、もともとは緑色のアルカリ性なのが、うんちの酸度によってうんち自体の色が変化します。

アルカリ性であれば黒ずんだ色となり、酸性に傾けば黄色味を帯びてきます。

腸内を酸性状態に保つにはビフィズス菌や乳酸菌などが豊富で細菌バランスが整っていなくてはなりません。

例えば、脂肪をたくさん含む食品を摂りすぎたりすれば腸内はアルカリ性に傾いてしまうのです。

また、白っぽいうんちの場合は消化不良や栄養不足が考えられ、緑色の場合は黄疸や溶結性貧血が考えられます。

しかし、最も注意が必要なのは血液が混じった赤色のうんちが出た場合で、大腸ポリープや大腸がん、大腸炎などの可能性があります。

ただし、赤色の多くは痔が原因ともいわれており、鮮やかなイチゴ色をしている場合はその可能性が高くなります。

とはいえ、素人判断は禁物なので気になる場合は早めにお医者様に診ていただくようにしましょう。

うんちが臭くなる理由は3つ

うんちが臭くなるのは、直前に食べたものとも深い関係があります。

特にニラやニンニクなどにおいの強い食品を食べた後に出たうんちは、強い悪臭を放つ時がありますが、これは一時的なものなのでそれほど心配する必要はありません。

因みにユーカリの葉を常食しているコアラなどは、常に月桂樹のようなとても良い香りのうんちを出すといわれています。

しかし、私たち人間のうんちが単なる排泄物として忌み嫌われているのは、独特の嫌な臭いがすることも理由の一つなのでしょう。

この臭いの正体はたんぱく質の1種であるインドールやスカトール、アンモニア、硫化水素などで、腸内細菌などによって分解されて出来たものです。

肉などたんぱく質を含む食べ物をたくさん食べると、腸内で悪玉菌と呼ばれている大腸菌やウエルシュ菌が増殖し、うんちの腐敗が進んで嫌な臭いを発するようになってしまうのです。

日本人の食生活も欧米化が進むにつれてたんぱく質の摂取量が増えていますが、それに比例するかのようにうんちの臭いまで強烈になってきているといわれています。

腸内細菌のバラスンスが崩れているから

しかし、肉などたんぱく質の摂取量を控えめにしてオリゴ糖や食物繊維などをたっぷり摂っていれば、腸内ではビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が増えて臭いのもとといえる腐敗菌が増殖するのを抑えることができます。

腸を広げるとテニスコート1面分にもなるといわれており、ここに600兆個から1000兆個もの腸内細菌がびっしりと住み着いています。

腸内細菌には前出の悪玉菌や善玉菌の他、日和見菌と呼ばれる菌が存在しています。

実はもっとも数が多いのがこの日和見菌で、善玉菌が優勢であれば善玉菌の見方をし、悪玉菌が優勢であれば悪玉菌の見方をするという性質があります。

つまり、善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌などが優勢になれば腸内を健康な状態に保つことができ、腐敗したような悪臭もしなくなります。

健康な状態のうんちは、つけもののような発酵性のニオイがするといわれているので、自分のうんちも日々チェックしてみると良いでしょう。

消化管出血による血液の匂いによるもの

また、うんちの臭いの原因は、消化管などから出血していてうんちに血液の匂いが混じって発することがあります。

血液の匂いがした場合には早めに医療機関に行って診てもらうと良いでしょう。

消化管に異常があれば速やかに治療するのが望ましいことはいうまでもありません。

また、うんちの嫌な臭いには発ガン性のあるものや有毒やものもが多く、その臭いは健康をはかるバロメーターといえます。

強烈な悪臭を放っている時は、腸内で有害な物質が作られている時だといっても良いのです。

さらに、食べる時にあまり噛まないで飲み込む習慣がある人はうんちが臭くなる傾向にあります。

これは、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素の働きを十分に得られなくなってしまうことが主な原因です。

アミラーゼは食べ物の消化を促すとともに口の中の菌を殺すという重要な役割がありますがは、よく噛まないと食べたものが口の中で十分に消化されないまま胃に送られることとなり、胃の負担が大きくなって腸で腐敗を起こす原因となってしまうのです。

また、あまりにもストレスが多いと、ペプシンと呼ばれる胃から出る消化酵素が十分に分泌されなくなってしまい、同様に腸での腐敗原因となってしまいます。

しかも、ストレスは腸の蠕動運動にも悪影響を及ぼすので、うんちが長く腸に留まって腐敗の原因となってしまいます。

このように、うんちは色や臭いなどから健康状態がわかる非常に優れたバロメーターなのです。

腸内環境を良好な状態にキープして、つけものの臭いがする黄色のバナナ状のうんこが2~3本出るようになればベストです。

また、女性は特に筋力がないなどの理由で便秘に悩まされている人がたくさんいますが、いつまでもうんちを体内に溜めておくのは決して良いことではありません。

肉類を食べ過ぎている人は控えるようにするなど食生活を正し、腸内環境を整えて健康なうんちを出すようにしましょう。