過敏性腸症候群(IBS)の症状で便秘や下痢がある「下痢型、便秘型、混合型の処方薬」

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過敏性腸症候群はIBS(Irritable Bowel Syndrome)の略称で、文字通り腸が過敏になることで発症する病気です。

全身に様々な症状が起こり、腸にも異常が起こり便秘体質につながります。

腸の働きが早すぎたり、連動運動がおそすぎるために水っぽい下痢や排便困難が起こります。

過敏性腸症候群は腸が敏感なために働きが早くなったり遅くなったりするためですが、こちらの3つをチェックをして見てどれかが当てはまれば、発症している可能性があります。

  • お腹の痛みや不快が1ヶ月に2回以上くり返す
  • 排便すると痛みや不快などの症状が和らぐ
  • 腹痛時に腹の回数が増減し便秘や下痢がする

では、IBSである過敏性症候群はどのようなことが原因で起こるのか?詳しく説明をしていきたいと思います。

 

【原因①】過剰ストレスが蠕動運動の働きが鈍くなるる

現在のところ過敏性腸症候群は、はっきりとした原因わかっていません。

しかし、原因の1つとして強く支持されているのが過剰ストレスを毎日くり返すことです。

ストレスはどのような病気にも間接的に繋がる可能性がありますが、ストレス過多やプレッシャー、緊張感を毎日のように受けると、自律神経が影響し、交感神経と副交感神経が崩れやすくなります。

するとどうなるかというと、腸内の運動機能である蠕動運動の働きが鈍くなったり、働かないことで過敏性腸症候群になってしまいます。

最近の国内データによると、10代と比較して20~30代の男性ビジネスマンの発症率がかなり高いことわかっています。特に20代前半の若年層で入学や入社、仕事の異動の時期に自律神経失調症が発症しやすいことが確認されています。

それからもう一点、男女問わずして日本人の1~2割にも見られることもわかっています。

毎年のようにうつ病や不安障害の患者数が増えていると言われていますが、原因は過敏性腸症候群と似ている部分があります。

アジア全体で全人口の約10%が過敏性腸症候群というデータも出ています。

ただし年齢を重ねるたびに過敏性腸症候群が年々増えるかというと、そのようなことはありません。20代や30代と比較して40代や50代の男性の方が患者数が比較にならないほど減っている事がわかっています。

何故このようなことが起こっているかというと、ストレス耐性や腸内細菌の変化のためだと考えられています。

若い時期の20~30代に、どれだけ過剰ストレスを受けないように心がけるか、過敏性腸症候群の予防や解消にもつながります。

 

【原因②】軽い腸炎や腸内環境の悪化が原因

それからもう1つの原因としては軽い炎症が続くことで起こることがわかっています。ウイルスや細菌によって感染症の腸炎を起こし、きちんと治りきらずに軽い炎症がずっと続いてしまい腸が過敏んいなってしまいます。

早く気づいた段階で病院に通院をすれば過敏性腸症候群に悩まされることはありませんが、感染症の腸炎から、軽い腸炎が慢性化することで症状が起こる可能性があります。

それから腸内にいる細菌の悪玉菌が悪化することでも起こることがあります。たとえば抗うつ薬や花粉症などの抗コリン作用の副作用
で腸内毒素発生が腸内に炎症を起こし、そこから過敏性腸症候群になります。

 

過敏性腸症候群は3タイプの症状

IBSである過敏性腸症候群にも3タイプの症状があります。簡単に言えば「下痢なのか?」「便秘なのか?」「それとも両方なのか?」ということで判断できます。

患者数は多い順に「交互型→便秘型→下痢型」となっています。

 

男女とともに見られる「混合型」

便秘が長く続いた後に下痢が始まります。

下痢が治まると、再び便秘になることもあり、便をするときのいきむことがきっかけで、腸の作用が活発になったり、逆に遅くなりすぎたりするのです。

常に腸の運動が不安定なので、下痢や泥のような便になります。

 

女性に特に多い「便秘型」

腸の働きが止まってしまい3日以上も便を押し出すことが出来な
い、腸内で便が長時間留まるため、便腹の水分が吸収されて過ぎてしまい、固く短い便やコロコロとした硬便になる。

このような症状が便秘型に加わり、便秘だけでなく頭が重くなるような頭痛、吐き気、めまい、むかつきなど、その他の症状が現れことがあります。

ただし、便秘型は女性に多い症状のため、生理や生理前に起こりやすいPMSとかぶるために判断が非常に難しいです。なにより、そのまま放置せずに、気づいたら予防や改善を図ることが、悩みを和らげるために一番です。

 

下痢型「男性に多い症状」

突然のように起こる便意を催し、下腹の部分が収縮し、強い痛みを感じます。ドキドキと動揺を感じたり、冷や汗を流したりしながらトイレに駆け込むと、泥のような便が出たり、水のような便が出たりするわけです。

便を出し切ってしまえば症状はおさまりますが、何度も下痢気味な症状が何度(何日)もくり返すことで三大痔の1つ穴痔を合併するおそれがあります。そのため便をするときにはいきみすぎず、便をした後はきれいに洗い流すことが必須です。

 

1日でも早く治したいなら「薬」

さきほど過敏性腸症候群は現在のところはっきりとした原因はわかっていないということをお話しました。しかし海外の研究で、腸内細菌の種類が異なり、それらが産生する有機酸が健康な人よりも過剰なことがわかっています。

そのため、ストレスや食べ物が影響していることは間違いありませんので、普段から緊張や不安を和らげたり、腸に効き目のある食事を意識することが大切になります。

ただし意識して始めても、すぐに効き目があるわけではなく、どんなに効果的なことを行ったとしても1ヶ月や2ヶ月、半年以上掛かる恐れもあります。

そのためすぐにでも痛みを和らげたい、過敏性腸症候群を直したいという考えがあるのならば、病院の胃腸科や消化器科にかかり検査をして薬を処方してもらうことが重要です。

 

ボリカルボフィルカルシウムとラモセトロン塩酸塩

病院の検査で過敏性腸症候群がわかった場合、薬が処方されます。薬には2種類あり、下痢型と便秘型があり、使い分けとしては先ほど話した「便秘型、下痢型、混合型」で処方が異なります。

たとえば女性に多い便秘型の症状の場合は、専用の薬「ポリカルボフィルカルシウム」が処方されます。

 

ボリカルボフィルカルシウムとは?

ボリカルボフィルカルシウムは成分名で商品名はコロネルです。作用としては消化管内で給水しゼリー状になり、内容物を運びやすくします。

そのため、便が適度に水を含み、便秘や下痢を和らげてくれます。

ただし効果だけでなく副作用があるために注意。
副作用は「発疹、かゆみ、嘔吐、口の渇き」です。

男性に多い下痢型の場合はラモセトロン塩酸塩が処方されます。商品名がイリボーで、作用は神経伝達物質セロトニンんお分泌を抑えることで、下痢、腹痛などを改善。

こちらは1日1回服用し、男性は1マイクログラムまで服用します。ただし、女性の場合は有効性がかなり低いとされています。基本的に、ラモセトロン塩酸塩の薬が処方される場合は「下痢型か混合型」なので、若い男性の患者が多いとされていますが、それでも女性の下痢気味過敏性腸症候群という方はいます。

まずは自己判断をせず、病院での診察が重要になります。

それからもう一点、ラモセトロン塩酸塩の副作用に「便が出にくくなる、硬い便」が起こりやすくなるということがわかっていますので、薬とともに、普段の水分補給や食事(食物繊維、乳製品)は必須となります。

 

FODMAP食が腸に異常をきたす?

「これを食べれば過敏性腸症候群に効果的」といった話をするよりも、これは控えたほうが過敏性腸症候群の予防や改善につながりやすいという話をしていきたいと思います。

先に話をすると糖質の多いものは危険で、食べすぎることで、小腸にダメージを与え過敏性腸症候群を発症したり悪化させる可能性があります。

過敏性腸症候群を引き起こす糖質を「FODMAP」でフルネームは「Fermentable、Oligo-、Di-、Mono-saccaharides and Polyols」です

過敏性腸症候群の患者さんはFODMAPというある種の糖質を小腸でうまく吸収できない体質であることがわかっています。

不調が起こるのではないが、という考えです。糖質は消化酵素で分解され小腸で吸収されます。ところがFODMAPは小腸で吸収されづらいため、小腸から大腸へとそのまま送られます。そして大腸で腸内細菌とFODMAPが異常白黒を起こし、過剰な水素ガスが発生し、腸の動きが不調になり過敏性腸症候群が起こってしまいます。

【食べ物】

<高FODMAP >

大麦、小麦、豆類、納豆、りんご、スイカ、ももなど

<低FODMAP >

こめ、そば、なす、とまと、バナナ、イチゴ

【食べ物】

<高FODMAP >

ウーロン茶、ハーブティー、牛乳、はちみつ、オリゴ糖

<低FODMAP >

紅茶、コーヒー、バター、マーガリン、アーモンド

あくまでも食べてはいけない、飲んではいけないというわけではなく、過剰に吸収しすぎることが問題になるために、量をしっかりと考えておくことが重要になります。