40代以上の方では、更年期障害でお悩みになる方も多いかもしれません。

更年期障害では、便秘が起きてしまうことがあります。

今回は、更年期障害で便秘が起きてしまう原因について迫っていきます。

更年期で近頃体調が優れないなと感じられる方や、お通じがあまり芳しくないという方は、更年期の症状を和らげるためにぜひご参考になさってください。

お通じなどを改善することの糸口となることでしょう。

更年期障害はさまざまな症状が現れやすい

更年期障害になると、色々な症状が現れるものです。

例えば、精神的な症状であれば不安感を覚えることや焦燥感を感じることもあるでしょう。

気分が落ち込んで鬱のような状態になることもありますし、イライラとして怒りっぽくなることもあります。

さらに、ホットフラッシュと言い、多汗やほてりを伴う症状もあります。

更年期では多くの方が多汗とのぼせを感じているのです。

中には、上半身は熱いのに下半身は冷えるという『冷えのぼせ』といった症状が出る方も少なくありません。

そして、更年期の症状で多いのはめまいです。

症状は個人によって異なることはありますが、周囲がぐるぐると回っているように見えることや、身体がふわりと浮くような感覚になることもあるでしょう。

また、内臓の症状として便秘になることもあります。

内臓の症状としては、他に下痢や胃もたれや吐き気、食欲不振、嘔吐といったものがあります。

急に便秘になった原因は更年期を迎えたから?

まずは、更年期と便秘の関連も知っておきましょう。

そのためには、排便が自律神経とどういった関わりがあるのかを知ることが大事です。

胃腸の消化吸収などといった働きは、自律神経の中でも副交感神経が調節を行っています。

この点がポイントなのです。

更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。

それによって自律神経が乱れることがあります。

そこで副交感神経が上手に働かなくなり便秘になるのです。

副交感神経は、働きが弱くなることで腸の蠕動運動が抑えられてしまい、便秘を引き起こすということです。

更年期に自律神経が乱れることで、イライラすることや気分が落ち込むこともあるため、そのことがストレスとなり便秘へとつながることもあるでしょう。

更年期に起きた生理不順が影響となり、便秘になってしまう

更年期になると、卵巣機能が低下することで生理不順が起きることがあります。

通常は25日から38日ほどの間で起きていた生理が、周期や量が変わるのです。

生理不順のなり方には様々ありますが、段々と間隔が短くなることや、周期が長くなることもあります。

そうして、不規則になっていきやがて生理が起こらなくなるというケースがあります。

平均して女性は50歳前後には閉経するとされていますが、40代頃からは徐々に閉経に向けて生理周期や経血の量が変わるなど準備をしていくのです。

女性ホルモンは、黄体ホルモンや卵胞ホルモンといった2つのホルモンでバランスを保っています。

この中で、黄体ホルモンが活発に働くようになると生理不順と便秘の両方が起きてしまうこともあります。

黄体ホルモンは流産防止のために子宮の筋肉を収縮させる働きがあります。

その作用が腸の蠕動運動を促進させる筋肉にも影響することで、働き辛くなってしまうということです。

つらい更年期障害を抑えるちょっとした方法

便秘などといった更年期症状を抑えるためには、ホルモン補充療法を取り入れるという方法もあります。

この方法は、足りない女性ホルモンをわずかに補充して、症状を緩和させるという治療方法です。

ホルモン補充療法を行うと、のぼせや火照り、肌の乾燥に便秘などといった更年期障害の全体的に効果があるので、治療を始めると1週間ほどで症状が改善してくるでしょう。

ただ気を付ける点としては、ホルモン補充療法を開始したばかりの頃には胸が張ることや痛むこともあります。

また、下腹部が張るといったことも起こる可能性があります。

ただ、このことについてはその人によっても違いが見られるため、張りや痛みを感じないという方もいます。

そして長期的に見てみると、エストロゲンの量を多くすると血栓症や脳卒中を起こすリスクもあることを覚えておくことが大事です。

ホルモン補充療法を行う際には検査をして医師の問診を経てからになりますので、もし不安に感じるようであれば担当医に相談することが必要です。

漢方薬でエストロゲンを増やす

便秘などの更年期障害の緩和には、漢方薬を用いる方法もあります。

更年期で便秘になっている方は、漢方薬を使ってエストロゲンを増やしてみてはいかがでしょうか。

女性は閉経すると女性ホルモンのエストロゲンがあまり分泌されなくなります。

よって、更年期となることがあります。

なので、エストロゲンを増やす必要があるのです。

それならば、『逍遥散』が適しています。

服用することで、エストロゲンを増やしてホルモンバランスを整えてくれるでしょう。

通常の薬局などで購入が可能となっています。

また漢方は、寝付けないということや、めまいや耳鳴りなどの原因がきちんとわからない様な症状の緩和に特に適しています。

ホルモン補充療法に比べるとすぐ効くというわけではありませんが、続けていくことで徐々に効果が出てくるでしょう。

漢方薬の中で便秘に効果があるのは、大黄という生薬も考えられます。

この生薬が含まれている漢方には『大柴胡湯(だいさいことう)』があります。

しかし、大柴胡湯は強く作用することが考えられるので、体力がある方に適しています。

例えば、ツムラの大柴胡湯では、大柴胡湯のエキスが全体の半分ほどの2.25gほどが含まれています。

さらに、大柴胡湯自体は成人であれば、食前もしくは食間に1日7.5gを2~3回に分けて飲むことが推奨されています。

大豆イソフラボンをかかさず口にする

更年期障害を改善するなら、大豆イソフラボンを摂ることも一案です。

なぜなら、大豆イソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしてくれるからです。

よって、エストロゲンが減少することで起きてしまう身体の不調や症状といったものを緩和することができるのです。

大豆イソフラボンは悪玉コレステロールを減らす効果がありますし、骨密度を減らすことを防ぐ効果もあります。

大豆イソフラボンは、大豆を使っている食品に多く含まれます。

食事の内容に納豆や豆腐、豆乳といったものを上手く取り入れていくことで、手軽に大豆イソフラボンを摂ることができ、エストロゲンの様な作用を期待することができるでしょう。

イソフラボン量を比較してみると、例えば、納豆1パックだと36.8ミリグラムほど摂ることができます。

豆腐では半丁で22.3ミリグラムほどが配合されています。

さらに、豆乳はコップ一杯飲むと約49.6ミリグラム摂ることができるのです。

以上のように、更年期障害ではホットフラッシュやイライラ、めまいなどの様々な症状が出ることがあります。

更年期の頃には女性ホルモンのエストロゲンが減ってしまうことで、自律神経が乱れて腸の蠕動運動が抑えられ、便秘が起こる可能性があります。

更年期の症状を抑えるには、足りない女性ホルモンを補充する方法がありますし、漢方薬を用いることも手段です。

イソフラボンの摂取も一案なので、試してみてはいかがでしょうか。