最近は大腸がん患者が増えてきています。

特に女性ががんで死亡する原因の1位となっているのが大腸がんです。

大腸がんは大腸にできえたポリープががん化すると考えられており、ポリープを発見次第切除すればがん予防になると言われています。

大腸ポリープの原因の一つに便秘が挙げられており、便秘を予防することが大腸ポリープの予防になると考えられています。

便秘と大腸ポリープの関係はどうなっているのでしょう。

健康診断などでよく耳にする大腸ポリープについて

健康診断や人間ドックなどで大腸ポリープの疑いあり、といった結果をもらい、何だろうと思った人もいるでしょう。

大腸ポリープとは何か、どんな症状が出るのか、放置しておいて良いのかなど疑問もたくさんあります。

大腸ポリープはどんなものなのか知りましょう。

そもそも大腸ポリープって?

大腸ポリープというのは、大腸の粘膜の一部がいぼのように盛り上がったものです。

ポリープの中でも、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。

「ポリープ」の段階ではまだ「がん」ではありません。

ポリープの種類によってがんになるもの、ならないものがあるので、切除した場合でもどちらのタイプだったのかを調べておくと安心です。

癌になるポリープ、ならないポリープ

大腸ポリープには、放っておくと将来癌になるものと、放っておいても癌にならないものがあります。

大腸ポリープがありますと健康診断で言われたら、「ポリープじゃなくて癌なのでは?」とか「癌に変わるものなのではないか?」と不安になります。

しかし、ポリープすべてが癌になるわけではなく、全く癌にならないものもあります。

ポリープには腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープがありますが、腫瘍性ポリープの場合は良性と悪性に分けられ、良性は「腺腫」、悪性は「癌」になります。

大腸ポリープの8割は腺腫で、サイズが大きいものは癌になる一歩手前「前がん状態」と言われています。

大腸がんの多くは、腺腫が変化したものと考えられています。

悪性の場合でも、ポリープ状のものであれば早期がんですから、切除してしまえば治ります。

ポリープが発見されたら、どのタイプのものなのかを医師に確認しましょう。

医師なら内視鏡で見た時にほぼ判断がつきます。

判断が難しい場合は組織を取り、病理検査をしますのでそれではっきりします。

いずれにしても、あまり心配しすぎないことです。

大腸ポリープの症状について

大腸ポリープがある場合、何か症状があらわれるのでしょうか。

小さなポリープなら症状はほとんどありません。

ポリープが大きくなると、便が通過した時などに表面が擦れ、出血するために血便が起こります。

血便は目で見てはっきりわかるようなものと、目で見てもわからないくらいのものがあります。

検便で便潜血が陽性となって初めて血便に気づくことが多いです。

便潜血検査で陽性となった場合は、放置せずに大腸検査を受けるようにしましょう。

潜血検査が陽性だからといって、必ず大腸ポリープがあるわけではありません。

ですが、実際に見てみないとわからないので、内視鏡検査を受けておくと安心です。

ポリープ切除後にも便秘が続く?

大腸ポリープができる原因の一つに、便秘があります。

一時的な便秘ではなく、慢性的に便秘の場合は特に注意をしなければなりません。

慢性便秘の腸には、固い便が溜まっています。

特に直腸やS状結腸あたりには便が滞留しやすく、悪玉菌が増えて悪玉菌が放出する有害物質も多いです。

どうしてもこういった場所にはポリープができやすくなります。

ポリープを予防するには、まず便秘を解消することが大切です。

下剤で出すのではなく、生活習慣を見直したり、食事メニューに気をつけたりすることで、便通を正常に戻すようにしましょう。

ポリープ切除後も、便秘にならないように気をつけて生活していても、便秘が続く人がいます。

こういった便秘の場合は、別の原因が考えられます。

腸管癒着症の発症や大腸内のぜん動運動が低下することで便秘

大腸ポリープを切除した後も便秘が続く時は、大腸ポリープの切除をしたことで大腸の組織が癒着してしまう腸管癒着症になって便が通過しにくくなるためであると考えられます。

癒着はしていなくても、ポリープの切除後に便秘になることがあります。

その理由は、大腸ポリープ切除後の食生活の変化です。

術後1週間から10日前後は、消化の悪いもの、食物繊維の多いものは控えるように指示されます。

腸のぜん動運動が活発になって便が通過すると、傷口から出血する可能性があるからです。

消化の良い食事が続くため、便が溜まりにくく、便秘気味になるのです。

ポリープや便秘が二度とできないような食生活

大腸ポリープを予防するには、便秘をしないことが第一です。

便秘をしないためには、食生活の改善から始めます。

1日3食を規則正しく摂り、食物繊維を多く、脂肪分を少なくした食事メニューにします。

食生活を改善して健康な腸を手に入れましょう。

赤身肉や加工肉は大腸ガンの発生率を高めるため一日の摂取量を守る

牛や豚、羊の赤身肉やハム、ソーセージなどの加工肉を食べ過ぎると大腸がんになりやすいと言われています。

これは研究の結果、世界中で言われるようになりました。

肉を食べると元気になるなどと言われていますが、昔の食べる物が少ない時代のことです。

世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)では、加工肉を1日に50g食べると大腸がんになるリスクが高まるとしています。

イギリスでは、赤身肉および加工肉の1日の摂取量を70g以下に抑えるべきだとしています。

日本では明確な数字は出ていませんが、外国ほど食べていないようですからあまり気にすることはありません。

しかし、赤身肉や加工肉が好きな人は毎日でも食べ続ける傾向にあるので、食べ過ぎには注意しなければなりません。

加工肉の方ががんになるリスクが高いので注意が必要です。

食物繊維、乳酸菌、発酵食品がガンの発症リスクを下げ便秘予防にも効く

食物繊維や乳酸菌、発酵食品を意識して食べるようにすれば腸内環境が良くなり、便秘が解消されます。

便秘が解消されれば腸内に有害物質が留まることも少なくなりますのでガン発症のリスクが下がります。

あるデータでは、日本で大腸がんの死亡率が一番低いところは滋賀県と出ています。

滋賀県に住む人たちの食生活には、腸内の善玉菌を増やすものがあったのです。

ある家庭では、発酵食品を多く取り入れていることがわかりました。

滋賀県の郷土料理である鮒ずしや漬物です。

これらは発酵する時に乳酸菌が大量に増えます。

乳酸菌は善玉菌のエサになるので腸内に善玉菌がどんどん増えます。

その他にもヨーグルトや納豆、甘酒など、複数の発酵食品を食べていたのです。

スペインの大学の研究によると、1種類の発酵食品を摂るよりも、複数摂る方が腸内環境が良くなることがわかっています。

また、善玉菌のエサになる食物繊維も重要なのですが、漬物なら食物繊維と乳酸菌が摂れるのでおすすめなのです。

大腸ポリープは大腸がんの原因になるものですから、見つけたら切除しておいた方が安心です。

また、大腸ポリープは便秘が原因とも言われていますので、便秘の解消をすることが大切です。

大腸ポリープが出来にくい体であれば、大腸がんのリスクもうんと減ります。

大腸ポリープを予防するためには、規則正しい生活をして和食中心の食生活、適度な運動、睡眠はたっぷり取ることが必要です。

そして定期検査を受けることも、大腸がん予防のポイントです。