排便を我慢しすぎて便秘になる「便意を感じたらすぐにトイレへ」

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便秘の原因

学校に行っている間は、便意を感じても絶対トイレに行かず家まで我慢するという子どもたちが増えています。

小学生を対象にTOTOが行った調査によると、10人に1人が学校では絶対うんちをしないと回答し、学年が上がるにつれて学校で絶対うんちをしないと答えた生徒は6年生では18%もいました。

できるだけ我慢すると答えた子たちも合わせると約半数は、学校では便意を感じてもトイレに行かないという結果です。

もしかしたら、今便秘気味なのは、小学生の頃から排便を我慢しすぎた結果かもしれません。

排便を我慢しすぎて便秘

大人になって学校から職場に環境は変わりますが、便意を感じてもトイレには行けない雰囲気は変わりません。

今昔物語に出てくる平中(へいちゅう)が、憧れの女性への想いを断ち切るために排せつ物を盗んで臭いをかごうとしたという物語からもわかるように、世の男性の中には美人はうんこなどしないと固く信じている人もいますから、やっかいです。

通勤電車の中や大事な会議中などトイレに行けない場合も確かにあります。

しかし、排便を我慢するのも程度問題です。

排便を我慢しつづけることで直腸性便秘が起こる

大腸は結腸→S状結腸→直腸の3段階に分かれています。

小腸や結腸で栄養や水分を取り除いた不要物が直腸まで来ると脳に信号が来て、便意を感じます。

しかし、便意を感じているのに排便をしないクセがついてしまうと、直腸まで便が来ているのに直腸は脳に信号を送らなくなります。

便秘にはいくつかのパターンがありますが、直腸性便秘の改善は一番難しいため、直腸性便秘のことをスーパー便秘と呼ぶ医師もいます。

直腸に便をためているわけですから、臭いおならが頻繁に出るようになりますし、体臭や口臭さえも臭くなるので要注意です。

また、直腸に便がたまっているのに便意を感じないので、大腸に負担がかかり大腸がんになるリスクも高まります。

便秘薬や浣腸を乱用し続けることで排便困難につながる

直腸性便秘を放っておくのはよくありません。

4日も排便がないようであれば、下剤や浣腸を使って直腸で固まって出口をふさいでいる便を取り除いた方が良いでしょう。

しかし、便秘薬や浣腸は非常手段と考えるべきで、食事や運動に気を配り、排便を促すツボを刺激したり、腸をマッサージして4日も便秘が続かないようにするほうが勝っています。

便秘薬や浣腸の刺激は強烈で、最初のうちは直腸もびっくりして排便してくれますが、次第に刺激に慣れてしまい、もっと強い刺激でなければ排便できなくなってしまいます。

排便を感じたらトイレへGO!

普通の便秘に有効な、腹筋を鍛えたり、食物繊維や水分を多めに取るといった方法は直腸性便秘には効きません。

職場でトイレに行くことに抵抗はあるかもしれませんが、自分の健康のためには便意を感じたらすぐにトイレに行くべきです。

少しでも排便間隔を感じたら迷うことなく便座に座る習慣をつけること

直腸性便秘の問題点は、便が来ているから出口を開くように脳に信号を送っているのに、脳が信号を無視し続けるため、直腸と脳のコミュニケーションがうまくいかなくなっている点にあります。

親子や夫婦間のコミュニケーションギャップを改善するために、話ができる状況が来たらチャンスを逃さず、たとえ失敗しても話し合う努力を続ける必要があるのと同じように、直腸と脳との間のコミュニケーションを取り戻すには、私たちがコントロールできる脳の方で直腸からのサインに敏感であり、サインが来たらすぐに応じてあげる必要があるのです。

最初のうちは恥ずかしい思いをして席を立ちトイレに行ったのに、排便が起こらないこともあるかもしれません。

しかし、直腸からのサインに敏感に応じてあげ続ければ、直腸と脳との連携は次第に回復していくことでしょう。

決まった時間に排便するために規則正しい生活習慣

勤務中にトイレに立つことすら許されない雰囲気の職場もあるでしょう。

小さなオフィスでトイレが男性用と女性用に分かれていないと、健康上必要だとわかっていても職場で排便をするのは難しいのが現状でしょう。

胃・大腸反射と言って、私たちの体には胃に食べ物が入ってくると大腸に信号が送られ、結腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり直腸へ便が運ばれるという仕組みが備わっています。

胃・大腸反射は胃の中に何も入っていない時ほど強く起こりやすいので、1日の中では朝食後のタイミングが排便のベストタイミングなのです。

すでに直腸性便秘で便意を感じにくくなっている人であれば、今より少し早く起きて朝食を取り、出勤する前に自宅でホッとする時間を作ってください。

決まった時間に排便する習慣ができると、たとえ職場ではトイレに行けなくても直腸性便秘になるほど便がたまってしまうことを避けられます。

どうしてもトイレに行けない状況のときはどうすれば?

厚生労働省労働基準局が発表した「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、パソコンを使った事務作業者は1時間に5分の離席休憩を取ることが奨励されています。

労働衛生管理に敏感な職場であれば、1時間に5分の離席休憩タイムにトイレに立つことは容易なものの、すべての職場で労働衛生管理のためのガイドラインが守られているわけではありません。

勤務時間中は1分たりとも席を離れることを許さない社長や、席を立つたびに嫌みを言ってくる同僚がいる職場もあるでしょう。

さらに、社長訓示、大事なプレゼン、大事な顧客との面談中に待望の便意がやってきてしまうかもしれません。

接客の仕事をしていて、お店が大繁盛、トイレに行きたくても現場を離れられないこともあるでしょう。

社会人として、どうしてもトイレに行けない時は、どうしたら良いのでしょうか。

「便意やトイレ」よりも他のことを考える

どうしてもトイレに行けない状況で便意がやって来ることほどつらいことはありません。

しかし、便意やトイレについて考えれば考えるほど、便が肛門から出て行こうとしてきます。

便意は自律神経でコントロールされていますから、私たちが意識して便意を止めることは困難ですが、それでも自律神経と脳とは無関係ではありません。

脳でイメージしたことに自律神経が影響を受けてくれることもあります。

便が逆流する様子をイメージして乗り切ったという人もいます。

便意やトイレとは全然関係のない(大事な会議の内容や社長訓示とも関係のない)楽しいこと、わくわくすることを考えたら乗り切れたという人もいます。

物理的には肛門を開けさえしなければ便が漏れることはないので、気合で肛門を閉じきることもできるでしょう。

足首のあたりで足をクロスさせると肛門に力を入れやすいです。

水なしで飲める下痢止めや、下痢止めに効果のあるツボを刺激することが役に立った人もいます。

人前で排便をするのは恥ずかしいという意識を、多くの人が小学生の頃から持っています。

しかし、学校や職場で便意を感じてもがまんをすることを繰り返していると、改善が難しい直腸性便秘になってしまうリスクが高いのです。

直腸性便秘になると臭いおならにも悩まされるようになり、トイレに立つよりも恥ずかしい思いをすることもあります。

直腸性便秘を予防するには、朝少し早めに起きて、朝食後にリラックスできるようにし、出勤前の排便を習慣づけるのが効果的です。