お湯さえあれば、あとは特に何の手間を加えなくともすぐに食べることのできるカップラーメンやインスタントラーメン。

忙しくて料理を作る時間もないときや、夜中にちょっと小腹が空いたときなどに手軽に食べることができるので、普段から愛用している人も多いのではないでしょうかしかし、カップラーメンやインスタントラーメンばかりの食生活が健康に良くないことは、ほとんどの人がわかっていることと思います。

これらの食事が健康へ与える影響の一つに、便秘になりやすくなる、というものがあります。

カップラーメンは脂肪やでんぷん多く便秘になりやすい

だいたいの人が何となくでも認識している通り、カップラーメンやインスタントラーメンには人間の体に必要な栄養はほとんど含まれていません。

それどころか、有害物質である過酸化脂質や大量の食品添加物、カップラーメンの場合は、微量ながら容器から溶け出す発がん性のあるレチシンなどが含まれています。

食べても栄養を摂取できないばかりか、食べることによって健康に害を及ぼしているのです。

カップラーメンの成分の中で特に便秘の原因となるのが、精製された小麦粉や砂糖、酸化した油、食品添加物です。

これらは腸内の悪玉菌のエサとなり悪玉菌の働きを活発化させます。

悪玉菌は腸内で有害な物質を作り出します。

これによって腸の蠕動活動が衰え、便を体外に排出することができなくなってしまいます。

さらに腸の消化・吸収機能も衰えるために消化不良が増え、便の量が多くなるにもかかわらず排出ができないという悪循環に陥ってしまうのです。

腸の働きを活性化させるためには、善玉菌を増やして悪玉菌の活動を抑止する必要があります。

善玉菌を増やすには善玉菌のエサとなる栄養素が欠かせません。

代表的なものにビタミンCや食物繊維があるのですが、カップラーメンやインスタントラーメンばかり食べているとこれらの栄養が不足し、結果善玉菌が増えずに悪玉菌の暗躍を許すばかりとなってしまうのです。

食物繊維は消化されず便の材料となる

一度便秘になってしまったら、そのままの食生活では解消することはできません。

便秘改善に効果のある食べ物を積極的に摂取して腸内を正常な状態に戻す必要があります。

便秘改善に効果のある栄養素といえば食物繊維でしょう。

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、そのどちらもがそれぞれ便秘改善に対して異なるアプローチをするのです。

水溶性食物繊維は水に溶けやすく、食品に含まれる余分な水分を取り込んでゲル状になり、便が体内を移動しやすくします。

この水分を取り込む過程で、食べかすや人体に好ましくない物質といった老廃物を一緒に取り込み、そのまま便として排泄するため、血糖値の上昇やコレステロール値の低下など便秘解消以外にも多くの効果を発揮するのです。

さらに老廃物は腸の壁に付着し、便の通り道をふさいでしまいます。

これによって排出されなかった便が溜まって宿便となり、より一層便秘を悪化させてしまうのです。

食物繊維がこういった老廃物を洗い流してくれるので、常に便が排出されやすい環境を維持することができるのです。

食物繊維は腸の活動を正常に保つ

食物繊維には善玉菌を増やすといった効果もあります。

食物繊維は人間の消化酵素では消化されないため、そのまま腸にまで到達しそこで腸内細菌によって分解されます。

分解された食物繊維は善玉菌のエサとなって善玉菌の増殖を助けます。

善玉菌は食物繊維をエサとして乳酸や酢酸といった酸を作り出し、腸内を酸性にします。

酸性の環境は善玉菌にとって居心地のいい環境である反面、悪玉菌にとっては住みにくい環境です。

そのため、善玉菌が増えることによって悪玉菌が減り、腸の活動も活発さを取り戻して便秘解消へとつながるのです。

どうしても食べたい場合は「少し手を加える」

そうはいっても、どうしても料理をする時間がないときや、無性にカップラーメン・インスタントラーメンが食べたくなることもあるでしょう。

そんな時にはひと手間を加えるだけで、カップラーメン ・インスタントラーメンによるマイナス効果を大幅に削減することができます。

ラーメンに缶詰コーンやキャベツ、うどんにとろろ昆布などを加える

カップラーメンやインスタントラーメンを食べるのは、料理をする時間がない場合がほとんどでしょうから、凝ったひと手間を加えることは難しいでしょう。

そこで、簡単に便秘にきく栄養素をプラスする方法をご紹介します。

まずはキャベツです。

キャベツは野菜の中でも特に食物繊維が豊富な食品の一つです。

野菜炒めにして盛り付ければ味もボリュームもアップするのでおすすめですが、そんな時間はない、というときにはざく切りにして茹でただけのものを盛り付けるだけでも栄養面で大きな違いが生まれます。

味噌ラーメンの時は缶詰コーンもおすすめです。

トウモロコシの皮はセルロースという食物繊維の塊です。

食べ過ぎると腹痛を起こすこともありますが、適量であれば便秘解消に大きな効果を発揮します。

粘り気のある食品は水溶性食物繊維が豊富に含まれていますが、特に海藻類に含まれる食物繊維はあらゆる食品の中でも群を抜いています。

乾燥のとろろ昆布はそのままスープに投入するだけでOKですし、乾燥ワカメやモズクなどを入れてみるのもいいでしょう。

コンビニで食物繊維が豊富な惣菜を意識して購入

外出先でカップラーメンを食べるとき、一緒におにぎりやパンを購入する人が多いですが、そうではなく食物繊維が豊富なお惣菜を購入するようにしましょう。

きんぴらごぼうやひじきの煮物、卯の花や小松菜とえのきのお浸しなどがおすすめです。

フルーツであればバナナやみかんが外出先でも手軽に食べられておすすめです。

ただし、女性に人気のおしゃれなサラダボールなどは、実は思ったほど食物繊維が含まれていません。

こういったものよりは根菜類や豆類、海藻類を使った昔ながらの家庭料理にあるようなお惣菜を選ぶようにするのがおすすめです。

最近では、有害な成分である食物油を麺にもスープにも全く使っていない脂質ゼロのインスタントラーメンや、麺にこんにゃくを使っている低カロリーのインスタントラーメンなど、健康を意識したカップラーメンやインスタントラーメンも多数登場しています。

こういった商品は オリジナルのものに比べると味や食感が落ちるのが一般的ですが、中にはオリジナルのものに負けないクオリティを維持している商品もあります。

できるだけこういったヘルシーなカップラーメン、インスタントラーメンを選ぶのも、便秘を防ぐ方法の一つとなるでしょう。

カップラーメンやインスタントラーメンは 次々に新商品が登場し、味もバラエティー豊かでスーパーやコンビニで見かけるとついつい買ってみたくなってしまいますよね。

特に最近は有名ラーメン店の味を見事に再現し、手間をかけて作った料理顔負けのカップラーメンもたくさんの種類が誕生し、もはやカップラーメンやインスタントラーメンがメインの食事となってしまっている人も少なくないでしょう。

カップラーメン・インスタントラーメンは一切食べてはいけない!というのは厳しすぎるので、決して体にいい食べ物ではないということを意識しつつ、工夫しながら上手に食生活の中に取り入れるのがいいでしょう。