腸内フローラが病気や寿命を左右する~食事やマッサージが予防になる

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日頃から健康に気を遣う人達なら、「腸内フローラ」と言う言葉を聞いた事があるでしょう。

腸内フローラとは、腸内に生息している細菌が群生している様子を指します。

腸内には数百種類、600兆から1000兆個の細菌が存在し、それぞれの種類ごとに集まっており、その様子が花畑(フローラ)のようであると言う事から、この名称がつきました。

この腸内フローラは、実は様々な病気に関係しています。

腸内フローラと大腸がんの関係

女性のがん死亡率で最も高いのは女性特有の乳がんや子宮頸がんだと思われがちですが、実は違います。

女性のがん死亡率トップは、実は大腸がんです(2015年調べ)。

一口に大腸がんと言っても、直腸がんと結腸がんがあり、近年では結腸がんの発生率が高まっています。

がんは遺伝的な要因以外に、運動不足や偏った食事などの生活習慣も大きく関係しており、特に近年の食事は欧米化により肉が中心となった代わりに野菜が減った事で大腸がんの発生率が上がっていると言われています。

この大腸がんと腸内フローラですが、実は無関係ではありません。

「大腸がんになりやすい腸の状態」と言うものがあるのです。

継続的に高タンパク・高脂質・低繊維の食事をとり続けた場合、腸や腸内フローラは大腸がんになりやすい状態になります。

しかし、逆に低たんぱく・高繊維の食事をとり続けると、腸内フローラの細菌の種類が変わり、短鎖脂肪酸を生産する細菌が増えるなどの変化が見られます。

短鎖脂肪酸の中でも特に注目したいのは、免疫の調整をし、炎症を抑える効果がある「制御性T細胞」の増殖を促す「酪酸エステル」です。

このように、大腸フローラの状態が悪くなれば大腸がんのリスクが高まりますし、逆に食事次第で大腸がんになりにくい大腸フローラを作る事も可能なのです。

腸内フローラとうつの関係

腸内フローラとうつ。

一見関係がないように思える二つですが、実は密接に関係しています。

ストレス社会とも言える昨今、うつで悩む人は多く、中には日常生活さえままならない状態になってしまう事も。

そんなうつと腸が一体どのように関係しているのかと首を傾げる方も多いでしょうが、よく考えてみてください、過度なストレスを感じた時にお腹が痛くなると言う事がありますよね。

この事からも分かるように、脳(精神)と腸には深い関わりがあるのです。

腸は第二の脳とも呼ばれており、腸の状態が悪くなると精神を病むと言われています。

では、そもそも何故うつになるのか。

うつの主な原因として挙げられるのが「セロトニン」と言う物質の不足です。

セロトニンは脳内の神経伝達物質であり、神経間細胞の情報交換を行いますが、セロトニンが不足すると神経細胞から他の神経細胞への情報交換が上手く行われず、無気力になる、怒りっぽくなる、落ち込みやすくなる、ぼんやりする事が増えるなどの症状があらわれます。

またセロトニンには悦びや快楽を感じさせる効果があるため、セロトニンが不足するとこれ等の感情が乏しくなり、気分が落ち込んでうつになりやすくなるのです。

このセロトニン、感情に大きく左右する以上脳にあると思われるかもしれませんが、実は脳にあるのは全体のうちのわずか2パーセント程度で、大部分のセロトニンはなんと腸内に存在しています。

つまり腸内環境が悪化していると、腸内にあるセロトニンが脳まで届かず、脳がセロトニン不足になってしまうのです。

腸内フローラと糖尿病の関係

現代病の一つに数えられるのが糖尿病ですが、実はこの糖尿病も腸内フローラと関係があります。

それと言うのも、インスリン抵抗性を引き起こすのが腸内フローラや腸内環境の悪化だからです。

インスリン抵抗性とはインスリンが体内で効きにくくなっている状態の事を指しますが、そもそもこのインスリン抵抗性の原因は腸内フローラのバランスが崩れる事で腸内環境が悪化し、慢性的な炎症が起こる事だと言われています。

インスリン抵抗性になると、身体が必要としている糖を十分に取り込む事が出来ず、血糖値が上昇してしまうため、糖尿病の患者や糖尿病が疑われる人は、腸内フローラのバランスをベストな状態に保つ事を日頃から意識しなければなりません。

乳酸菌やビフィズス菌で善玉菌増えて腸内フローラ整う

腸内フローラのバランスが崩れる事が様々な病気の原因になると言う事は、逆に考えると腸内フローラのバランスを保ち、腸内環境を良い状態にする事で病気を改善する事が出来ると言う事でもあります。

腸内フローラを整えるためには、善玉菌が増えるようにサポートをし、悪玉菌に負けない腸内環境を作るようにしましょう。

善玉菌を増やすのは、実はそれほど難しい事ではありません。

腸内環境の原因の多くが偏った食生活にある事からも分かるように、食事を改善する事で善玉菌が増えやすくなります。

日頃から意識して善玉菌を増やす働きがある成分を含んだ食べ物を食べたり、善玉菌を含む食べ物を食べるようにしましょう。

おすすめは乳酸菌やビフィズス菌です。

腸内S字結腸便の排便に効く

腸内環境が悪化していると、便秘がちになります。

便秘は多くの女性が悩んでいる健康上の問題として知られていますが、この便秘を解消するのに良いとされているのが食物繊維です。

食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があります。

水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持ち、便を柔らかくして体外へ排出しやすいようにします。

対して不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸を刺激し、排便に必要な腸のぜん動運動を促します。

基本的には両方をバランス良く摂取する事で便秘が解消されると言われていますが、腸内S字結腸便まで排出する事を考えているならば不溶性食物繊維を意識して摂取するようにしましょう。

足を組んでお腹をねじる動きをする

腸に便がつまって便秘になっている時、下剤を飲むのは確かに即効性がありますが、薬で排便と言うのは根本的な解決にはなりませんし、同じ薬を飲み続けているといずれ効かなくなってしまいます。

理想はやはり、自然な排便を促す事。

エクササイズをする事で、便つまりが押し出されて排便出来る場合もあります。

おすすめは、床に座った状態で脚を組み、お腹をねじる動きです。

お腹をねじる事で身体に生じた歪みが解消され、胃腸や消化器官の不調も改善される事から、便秘解消に非常に効果があります。

自宅で手軽に出来るので、現在も便秘で悩んでいると言う人は日常生活に取り入れてみると良いでしょう。

もちろん、エクササイズをして終わりではなく、食物繊維を豊富に含んだ栄養たっぷりの食事をとり、適度な運動をする事も忘れてはいけません。

腸内フローラを整える事で病気が改善される

腸内フローラのバランスが崩れると腸内環境が悪化し、大腸がんや便秘、糖尿病など様々な病気を引き起こします。

また一見関係ないようでも、腸と脳(精神)には深い繋がりがあるため、腸内環境が悪化する事でうつを引き起こす可能性もあります。

腸内フローラを良い状態で保つ事で大腸がんなどの恐ろしい病気のリスクを減らす事が出来るので、心身共に健康であるためにも、日頃から栄養バランスを考えた食事をとり、腸内フローラのバランスを整えるようにしましょう。