腸内フローラに関する情報を知る「フローラを調べ、改善することできる?」

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近年よく耳にするようになったのが「腸内フローラ」です。

腸内フローラは私達が健康を維持する上で非常に重要な役割を果たすものなので、聞いた事が無いと言う人も多いかも知れませんが、腸内環境や健康維持を行う上では欠かす事が出来ない要素です。

腸内フローラを詳しく知らないと言う人も、これを機に覚えるようにしてください。

そもそも腸内フローラとは?

では、そもそも「腸内フローラ」とは何なのか。

何となく聞いた事はあるけれど、具体的にどのようなものであるかまでは知らないと言う人も多いでしょう。

フローラ(flora)と言う名称から察するに植物や花に関係しているものなのではないか、と思うかもしれませんが、直接植物・花に関係しているわけではありません。

人の身体、とりわけ腸の中には、様々な細菌が生息しており、人間が生命・健康を維持する上で欠かせないと言うものも多いです。

腸内細菌の種類は数百種類にものぼり、その数なんと600兆から1000兆個以上と言われている事からも、腸内における細菌の重要性が分かるでしょう。

このように腸内には多くの細菌が住んでいるわけですが、多くは大腸から小腸にかけての腸壁で種類ごとにグループとなり存在しています。

その様を顕微鏡などで拡大して見てみると、それはさながらお花畑。

これが腸内フローラと呼ばれる所以です。

食物や環境、年齢によって腸内フローラは変わる

人間の腸ならばみんな同じ腸内フローラがあると考えてしまうかもしれませんが、それは違います。

日頃からどのような生活をしているか、どのような食事をとっているか、また年齢や人種などによって腸内細菌の種類や数が変わってくるため、腸内フローラも人によって違うのです。

腸内細菌でわかっている3割の「善玉菌と悪玉菌」

一般的に腸内細菌と言うと、「善玉菌」と「悪玉菌」を想像するでしょう。

とは言え、善玉菌と悪玉菌と言う名称の腸内細菌が存在するわけではありません。

善玉菌と悪玉菌は、グループのようなものです。

例えば善玉菌は身体に良い効果を与える細菌の総称であり、有名なものを挙げるならビフィズス菌やフェーカリス菌、アシドフィルス菌などがそうです。

ビフィズス菌は特に有名で、お腹に良い働きをする事で知られています。

善玉菌には悪玉菌の増殖・侵入の防止、腸の働きの活性化、腸内環境を整えるなどの効果があります。

このように善玉菌が腸に良い働きをするのに対して、悪玉菌はその逆。

腸や身体に悪影響を与えます。

悪玉菌で有名なのはウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌など。

これ等の細菌が腸内で繁殖すると、有害物質を生成して腸内環境を悪化させ、便秘や下痢の原因になります。

女性の中には便秘でお悩みの方も多いですが、もしかしたら腸内で悪玉菌が増えて腸内環境が悪化しているのかもしれません。

腸内細菌として有名なのは上記の善玉菌と悪玉菌ですが、実は善玉菌は腸内細菌の中でも2割しかなく、悪玉菌に至ってはたった1割しかありません。

では、残りの7割は一体何なのか。

その答えは「日和見菌」です。

未知の菌「日和見菌」について

何ともふわふわとした名称の日和見菌ですが、実はその名称通り存在なのです。

腸内細菌の7割を占める日和見菌は、善玉菌でも悪玉菌でもないものですが、善玉菌と悪玉菌のどちらかが優性になった場合は、そちら側につくと言う性質を持っています。

つまり腸内で善玉菌が優性ならば日和見菌は善玉菌側に、悪玉菌が優性ならば日和見菌は悪玉菌側につくという、実に現金な腸内細菌です。

身体に良い働きをするのは善玉菌なので、善玉菌を優勢にして日和見菌を味方につける事が大事です。

善玉菌、悪玉菌、日和見の理想的なバランスは?

腸内に存在する善玉菌・悪玉菌・日和見菌には理想的なバランスがあります。

それは善玉菌が15パーセント、悪玉菌が10パーセント、日和見菌が75パーセントと言うもの。

日和見菌が大部分を占めると言うのは先程も述べましたが、ここで注目すべきは善玉菌と悪玉菌の数字です。

善玉菌が15パーセント、悪玉菌が10パーセントと、その数はたった5パーセントしか違いません。

身体に良くない影響を与える悪玉菌は、実は善玉菌とそれほど数に違いがないのです。

そのため、レトルト食品やカップラーメンなどの栄養バランスが偏った食事をとり続けていると、腸内ではあっという間に悪玉菌が優性になり、日和見菌もそれに引きずられていきます。

腸内環境を良好な状態にしておくには、善玉菌15パーセント、悪玉菌10パーセント、日和見菌75パーセントのバランスを保つのが重要になります。

腸内フローラを検査サービスで詳しく調べる

近年、遺伝子検査機器の「次世代シークエンサー(NGS:next generation sequencer)」と言う装置が開発された事で、より高い精度で腸内フローラの状態を調べる事が出来るようになりました。

前述した、腸内には細菌が600兆から1000兆個存在すると言う事実が分かったのも次世代シークエンサーによって判明した事です。

この次世代シークエンサーと、東京工業大学が開発した「メタゲノミクス」が腸内細菌の遺伝子情報を解析し、腸内フローラの状態を確認して病気の可能性がある腸内細菌を減らし、病気へのリスクの軽減や予防が出来るようになりました。

このような方法で解析した腸内細菌からは、肥満・便秘・アレルギー・糖尿病・大腸がんなどの病気以外にも、肌トラブルやうつ、自閉症などの関連性を見付ける事が出来ます。

腸内フローラを調べてもらう場合は、お腹にメスを入れたり身体に穴を空ける必要はありません。

少量の便を採取する事で、そこから腸内細菌のDNAを抽出してどのような腸内細菌が存在しているかとその量や割合を調べる事が出来ます。

若い女性が腸内フローラを調べた方が良い理由の一つが、女性の大腸がんになる人の多さです。

それと言うのも、女性は内視鏡検査を受ける人が少なく、大腸がんを見落としがちなのです。

健康な人のフローラを移植して病気などを改善する治療法

腸内細菌のバランスが乱れていると、様々な病気の元になります。

特に「潰瘍性大腸炎」は明確な原因が分かっておらず、多くの患者が苦しんでいる難病。

しかし健康な人の腸内フローラを移植する事で、乱れた腸内細菌のバランスが正常なものになり、症状の改善が期待出来るようになりました。

ドナーとなる人(健康な腸内フローラの持ち主)は二親等以内でなければならないため、残念ながら全ての人が受けられる治療と言うわけではありませんが、潰瘍性大腸炎に苦しんできた多くの患者の光とも言える治療法です。

腸内細菌のバランスを整える事で健康な腸内フローラ

健康な腸は、実は腸内細菌が絶妙なバランスで保たれています。

しかしそれだけにちょっとした環境の変化や生活習慣で腸内細菌のバランスは崩れ、腸内環境が悪化してしまいます。

腸内環境の悪化は、便秘や下痢などの悩みの種となる以外にも様々な病気を引き起こすので、乱れた食生活や不規則な生活を送っている人は気を付けましょう。

最近では便を採取する事で腸内フローラを調べてもらう事も出来、外から見ただけでは分からない腸内の健康状態を知る事が出来ます。

アマゾンや楽天などで腸内フローラの検査キットを購入する事も出来るので、気になる方はチェックしてみると良いでしょう。